名古屋のだしとうま味の料理教室ねこまんまです。
オムライスやナポリタン、エビチリなど人気メニューに欠かせない調味料の「トマトケチャップ」。冷蔵庫のポケットに必ず入っているお家も多いですよね。
今回は、「トマトケチャップをだしとして使う」レシピを紹介します。料理の味付けだけではない驚きの使い方ができるんですよ。
トマトケチャップと昆布のうま味は一緒!?
「トマトケチャップ」は、トマトの濃厚なうま味と酸味、甘味のバランスが良い調味料です。子供から大人まで愛される定番商品ですね。
そんなトマトのうま味成分は「グルタミン酸」。他の野菜よりもダントツでうま味成分が豊富な野菜です。そして昆布のうま味成分もトマトと同じ「グルタミン酸」。「トマトケチャップ」を水で薄めることで「だし」のように使うことができるのです。
火を通すことで酸味は少なくなり、うま味とコクが残ります。だしを取る時間がないときや、いつもとは少し違う味付けにしたいときにもオススメですよ。
じっくりコトコト「トマトだしの新たまスープ」

新玉ねぎはかなりトロトロになります。お好みで普通の玉ねぎでもOKですよ。
材料(2人分)
- 新玉ねぎ・・・・・・・2個(普通の玉ねぎでもOK)
- 水・・・・・・・・・・500cc
- トマトケチャップ・・・10g
- 塩・・・・・・・・・・小さじ1/2
- 薄口醤油・・・・・・・大さじ1
作り方
- 玉ねぎは上の茶色い部分を少し切り落とす。下は芯を切らないよう、根の部分を削るように切り落とす。 下に十字の切込みを入れる。
- 鍋に玉ねぎ、水、トマトケチャップ、塩を入れ中火にかける。沸騰したら弱火にし柔らかくなるまで約1時間煮込む。
- 玉ねぎが柔らかくなったら薄口醤油を回しかけ、器に盛る。好みでブラックペッパーを振る。
ポイント
- 鍋に入れる前に玉ねぎをラップして電子レンジで3~4分かけると早くできます。
- ベーコンやソーセージなどうまみ成分「イノシン酸」が入った食材を一緒に煮込むと「うま味の相乗効果」で更に美味しくなり、ボリュームもアップします。
- 塩、醤油を入れずに味噌を溶かせばお味噌汁になります。
以外な使い方ができる「トマトケチャップ」
「だし」の代わりだけでなく、「トマトケチャップ」はいろいろな使い方ができる便利な調味料です。
- 「シトラール」という芳香成分が肉や魚の臭みを抑えてくれます。ハンバーグなど肉料理の下ごしらえに少し入れたり、煮魚に少し入れると効果的!
- トマトや酢に含まれるの「クエン酸」が配合されていて、タンパク質を分解する働きがあります。肉や魚を柔らかくしてくれるので、煮込み料理の隠し味に!
トマトに含まれる「リコピン」は美肌効果があることは有名です。ケチャップは完熟したトマトが使われるので、生食よりもリコピンが2倍以上含まれているといわれています。リコピンは水に溶けにくく油に溶ける性質を持っていて、さらに熱にも強い特徴があります。なので、油を使って火を通した料理に使うのが効果的ですよ。
上手にお料理に「トマトケチャップ」を使って、うま味も栄養も、そしてキレイも一緒にいただきましょう。
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ねこまんま
「突撃となりの晩ごはん」「昼めし旅」「サラメシ」などなど、人んちのごはんが昔からきになります。お刺身と昨日の残りのカレーとか、おばあちゃんが作るぬか漬けとかツボ。何でこんなに人のごはんが気になるのか…。この本も、かなり前ですが即購入してから、ずーっと眺めてはニヤニヤしています。